青山高校の寮教育は、英国の名門全寮制イートン校(パブリックスクール)をモデルに日本の将来を背負うリーダーの育成を目指しています。
欧米では数百年前から貴族や社会的地位の高い人達が子弟を全寮制の学校へ入学させており、イートン校では歴代英国首相を19人輩出し、イギリス王室のウィリアム王子、ヘンリー王子も卒業生です。また、アメリカでもケネディ元大統領、ブッシュ元大統領親子、フェイスブック創業者など政財界のリーダーの多くも全寮制出身です。
日本でも19世紀後半に欧米の全寮制教育を模倣した旧制高校・師範学校がエリート育成機関として存在していましたが、戦後の教育改革で日本から欧米型の全寮制教育がなくなりました。そこで、青山高校では世界で活躍し、世界と戦い、日本社会を牽引するリーダーを育てるために、寮生活を通じた全人教育を行っています。
イートン校(Eton College)・・・1440年ヘンリー6世により創設された英国にある全寮制学校(パブリックスクール)。13歳から18歳までの生徒が寄宿生活を行い、ジェントルマンとして教育される。卒業生として過去19人の英国首相を輩出し、英国王室の王子様も出身者である。
寮教育の基本は「自立」と「社会性」です。親元から離れて規則正しい寮生活をすることで子供は自らの事を自らで行い、自らの行動や発言に対して責任持ち、心身をたくましく鍛えられます。明治時代、日本人の「自立・自助」を福沢諭吉や中村正直が唱えた精神を引き継ぐものです。青年期に日本全国・海外からやって来た同世代の子供たちと寮生活する事で人格形成ができ、真の人間関係を学び、コミュニケーション能力に優れた社会性を体得していきます。
寮における年齢を超えた寮生同士の絆は素晴らしいものです。この絆はとても温かく、寮生ひとり一人の持つ自尊心を豊かにしてくれる人間関係を築かせてくれます。例えば、学年の異なる寮生同士が1つの歌を合唱する姿は、寮の中で協力的なチームワークが生まれる顕著な人間関係の良い手本です。
「一生の友」をつくれるのも寮生活の特徴です。人間関係が苦手な子供でも、まさに寝食を共にする事で互いの悩みを打ち明け、励まし合うことで関係が深まり、卒業後は人生を支え合う仲間にまで発展していきます。
青山高校の寮ではブラザーシステムという上級生が世話役として下級生の面倒をみる方式を採用しています。下級生はルールやマナーなど最低限の事を上級生の姿を見ながら学びます。性格や意見の合わない寮生と如何に向き合うかも上級生から教えられ、互いに高め合う姿は寮生活でしか経験できません。
寮は生徒の自治組織(運営委員会)によって運営されており、下部組織として各委員会が設置されています。そこで寮生同士が議論をかわしながら、様々な活動の計画や実行をしています。また、部屋ごとには室長が置かれ、寮長が寮全体を統括しています。各寮生には何らかの役職・役割が与えられ、上級生になるにつれて要職を任されていきます。特に最上級生になれば寮生の模範として、下級生を先導する本物のリーダーとしての自覚が生まれてきます。青山高校では、リーダーとは自分の意見を押し付けるのものではなく、周りの優れた意見を引き出し、最終的にリーダー自身が決定して、先頭に立って前進して行く姿だと考えています。